ガイドブックには載っていない、ベトナムの素顔。

場末のぼったくりバー

場末のぼったくりバーは、行ってはいけないベトナムの筆頭格でしょう。

と言っても、こういうところを自分で探し出して出かける旅行者は、まずいないと思います。この手の場末のぼったくりバーは、ほとんどの場合イカサマ詐欺と同様、組織犯罪です。

ずっと以前からホーチミンやハノイで多発していますので、気をつけるべし。典型的な手口は、以下です。

外国人旅行者(特に日本人は「カモ」)がベトナム人男性に流暢な日本語で話し掛けられ、親しくなったところで、「安価で飲食できるバーを紹介する。」とか、「きれいなお姉さんのいる店に行こう」と誘われます(旅行ガイドと自称する輩も多し)。

で、この誘いに応じると、タクシーで30分ぐらい離れた場末のバーに連れて行かれるわけですが、ここで会計時に目の玉が飛び出るような代金を請求されます。ビール数本とつまみ程度で、2000ドルとか。ごねれば、もちろん怖いお兄さん達が登場します・・・

現金の持ち合わせがなく、カモが2人以上の場合には、1人が店に監禁された上で、もう1人が市内のATMまで連れ行かれ、クレジットカード等により現金の引出しを強要され、現金を脅し取られることも、珍しくありません。

まあベトナムに限らず大抵の国でもある、外国人狙いの典型的な犯罪ですが・・・。

自分に限っては大丈夫、と思うなかれ。相手は騙しのプロ、口車の上手さはあなたの想像以上です。気付いたときには、訳のわからぬ怪しげなバーの前にいた、なんてことになってます。

こういう場合の対処法ですが、不幸にしてバーの前まで来てしまったら、恥も外見もなくわめきちらすべし。突然倒れて、「腹がいて~、病院に連れてってくれ~」とか、もうそこら中の人がびっくりして集まってくるぐらい、派手にのた打ち回って騒ぎましょう。この一時の恥で何十万円かが浮くと思えば、安いもの(笑)。

そのほかには、タクシーでどこかへ連れ出されるときは、「あの建物は何?」とか、道路標識を読んで「この道は何何通りって言うんだね」とか、場所を確認しながら行くのもいいでしょう。相手はしきりに話しかけてきて、現在地確認をさせまいとするはずですが、自然に自然に^^、会話の中で場所確認をしましょう

参考までに、標識の読み方を。

Đường ~ / ~通り。 例)Đường Lê Lơi ・・・レロイ通り。

Quận ~ / ~区。 例)Quận 1 ・・・ 1区。


ベトナムでは、大抵の店の看板に住所が書いてありますから、要所要所で「へえ、ここはもう10区なんだね」とか、「ここは何々通りって言うんだ。結構遠いね」とか言って、「俺は地理わかってるんだぜ」ってことを、さりげなくアピールしときましょう。

これなら、相手が詐欺師か、ただの親切な人か区別がつかなくても、罪悪感なくできるでしょ(笑)。

まあ、一番の対策は、流暢な日本語や英語を話しかけてくるベトナム人を信用しないことなんですけどね(笑)。身も蓋もない言い方ですが、見ず知らずの外国人旅行者に親切に話しかけてくる輩は、まず9割9分詐欺師なんですから、仕方がありませぬ。



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