ガイドブックには載っていない、ベトナムの素顔。

いかさま賭博

ベトナムの都市部では、邦人旅行者を狙った巧妙な「いかさま賭博」被害に遭う例が後を絶たちません。典型的な犯行の手口は以下の通り。被害額の平均は50万~100万円程度と高額ですので、巻き込まれぬよう呉々もご注意下さい。

1.その一般的な手口は次の通りです。

① 邦人旅行者が単独でベンタン市場をはじめとする観光地を散歩しているところ、マレーシア・シンガポール出身等と称する男女が英語等(場合により片言の日本語)で話しかけてくる。

② 親しくなったところで、「実は自分の親族が近々日本に行くが心配なので、日本のことを教えて欲しい(典型例)」と頼む。

③ 求めに応じるとタクシーで家に連れて行かれるが(タクシー乗車中は行き先を悟られないよう、景色を見せないようにするため被害者に盛んに話しかけてくる)、家に着くと外国船やホテルのカジノで「ディーラー」をしている親戚と称する男が待ち受けており、いかさまトランプ賭博のやりかたを教えられる。

④ 「ディーラー」をしていると称する男は「これからカモになる人物が来るが、掛け金は自分が全額持つので、ゲームに参加して欲しい」と頼み、被害者が考える間もなく賭博参加者「カモ」が現れ、賭博が開始される。

⑤ 最初は順当に被害者が勝つが、「カモ」と言われる人物は2万ドル程度の札束を出し、高額な賭を要求してくる。

⑥ 「ディーラー」は先方が高額な掛け金を提示したことに狼狽するふりをして、被害者に「これはいかさまなので絶対に負けないから、掛け金を提供して欲しい」と哀願し、被害者が応じると被害者のクレジット・カードから上限額いっぱいの金(又は物品)を提供させられ、被害者は知らぬ間に提供した金品を全額巻き上げられることになる。

⑦ 常套的な手段として、犯人等は被害者を安心させるため、「カモ」が賭けた札束及び被害者が提供した金を、掛け金が全額揃うまでの担保としてアタッシュケース等の鞄に入れ、施錠した上で被害者に持たせ、次の連絡があるまで保管するよう指示する場合が多い。しかし、その時点で鞄の中身はすり替えられ、金品は無くなっている。


当サイトをご覧の方は海外旅行中級者~上級者が多いでしょうからピンとくるでしょうが、ベトナムをはじめ、タイ・インドなど途上国で頻発する、「典型中の典型」詐欺です。言うまでもないでしょうが、日本人は「一番のカモ」として狙われますので、注意に越したことはありません。

しかしそれでも、万一賭博の現場に引き込まれそうになったら、恥も外見もなく逃げ出すことが第一です。

ベトナムの繁華街で流暢な日本語(英語)で話しかけてくるベトナム人は、99,99%詐欺師ということを頭に入れておきましょう。

まあ、その0,01%にかけてみるのも旅の醍醐味かもしれませんが(笑)、そのあたりは自己責任で。

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