ガイドブックには載っていない、ベトナムの素顔。

ベトナムの大学入試

ベトナムの学校は、日本4月とは違い、九月が学期はじめです。よって、それにあわせて、大学入試の時期は7月。このベトナムの大学入試、日本やアメリカなどとは違い、独自の制度をとっています。

まず試験問題ですが、日本の文部科学省に当たる教育訓練省が、全国共通の入学試験を作成・実施します。日本のセンター試験に似ていますが、大学も短大も、国立も私立もすべての大学がこの試験で入学者を選抜、二次試験はないのが特徴的です。ただし、問題は全国全大学共通なので、1度の試験で第一志望から第三志望までの大学の判定を受けることができます。効率的ですね^^。

受験科目は A、B、C、Dの四つの科目群があり、各大学の学部学科には、この四つの科目群のうちの一つが入試科目として割り当てられています。その詳細は、以下に。

A 物理、化学、数学

B 生物、化学、数学

C 文学、歴史、地理

D 文学、数学、外国語 ( D1:英語、D2:ロシア語、D3:フランス語、D4:中国語 )

見てわかるとおり、A.Bは理系、C.Dは文系学科の試験です。大学は、独自の裁量でこれ以外の科目を組んだり、科目の追加や省略をすることは、許されていません。このあたりは社会主義国らしく、教育面での政府の統制は厳しいようですね。

よって、ベトナムでは国立・私立、さらには4年制・短期大学を問わず、すべての大学が三教科入試となっています。


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