ベトナムは貧乏?
ベトナムの一人当たりのGDPは、ジェトロの統計によると、828,8ドル(2007年)。要するにベトナム国民一人当たりの平均給与は70ドル程度で、世界でも最貧国の一つとなってしまいます。
が、しかし・・・。
ベトナムへ来たことがあるならわかると思いますが、とても月給70ドル平均の国とは思えない発展振り、豊かさです。それにベトナムの小金持ちは、平均的な日本よりはるかにお金を持っています(笑)。はっきり言って、日本人負けてます・・・。
ではなぜ、828,8ドル???
様々な理由があるはずですが、管理人が個人的に思う点は以下です。
1.地域差
バブルに沸いているハノイやホーチミンなどの都市部と、ほとんど自給自足に近い田舎を一緒くたに計算するから、やたらと低い数値になるのではと。昔メコンデルタを旅行したときですが、台所で叩いて来たゴキブリを、曲げた釘の先に引っ掛けただけの仕掛けで魚が釣れてしまいました・・・。もちろんそのお魚は、夕餉のおかず(笑)。一部の田舎は現金がなくてもほとんど困らない生活。数字上から見れば恐ろしく貧乏ですが、それにしては優雅に暮らしていました・・・。
2.越僑
またまたジェトロの統計によると、2008年通年の海外越僑からの送金額は、80億ドルにも達するそうです。この送金額はGDPの統計には換算されていないと思われます(たぶん・・・)。
3.個人所得税・・・
管理人はこれが大きいと思うのですが・・・。ベトナムでは所得税とは、高額所得者のみが払う税金です(2009年5月1日、貧乏人にも課税する^^新所得税法施行予定・・・)。しかもベトナム人なら、誤魔化す方法がいくらでもある・・・。こういう「帳簿に現れない金」がやたらと大きいのも、ベトナム経済の特徴ではと思います。
そういえば何年か年前の話ですが、所得税を払っているのは、全労働人口の数パーセントだったとか・・・。
まあ、管理人はベトナムに10年近く長居をしているだけで、経済の専門家でもベトナム評論家でもありません。よって詳しい理由はわかりませんが(爆)、実際に暮らしていて、ベトナムは決して貧乏ではないと感じています。