ガイドブックには載っていない、ベトナムの素顔。

カンニング文化?

私の生業は、ベトナム人に日本語を教えること。子供から大人まで、様々な年代のベトナム人(およそ庶民層~上の下ぐらい)を見てきましたが、どうも「カンニング」に対する考え方が、日越で大きく異なっているようです・・・。

まず、ベトナム庶民(上の階層でも?)にとって、試験で友達に回答を教えてあげるレベルの「カンニング」は「助け合い」であり、決して不正という感覚を持っていません^^。

まあこのぐらいなら、まだかわいいですが、しかしこのレベルで収まってくれないのがベトナム。

毎年7月の受験シーズンになると、カンニングが大きなニュースになります。カンニング産業(?)もかなりの発達しているようです。

以前の新聞記事によると、


ハノイ市警察がハノイ国家経済大学寮向かいのコピー屋で重さ20キロ近くのカンニングペーパーを押収。

  同地区では先日も350キロ近くのカンニングペーパー9袋分が押収されており、これらを販売した疑いで容疑者2人が逮捕された。

でもこんなのは序の口。新聞を見ていると、替え玉受験、窓から答えを伝える、携帯で答えを通信、先生に賄賂...、もう何でもアリ。

テレビでニュースを見ていたら、インタビューを受けた生徒が「僕カンニングやってるよ、あたりまえじゃん。」などと、あっかけらかんと答えていたことも・・・。オイオイ、テレビでそんなこと言っていいのか...。


日ごろベトナム人に日本語を教えていて、どうもカンニングは咎めるべきことではなく、大目に見るべきものという意識が、学生側にはあるようです。実際、ベトナムの学校教育の現場ではそうであるようですし・・・。

日本式にカンニングを咎める私などは、ベトナム人一般から見て、「融通の効かない頑固な先生」になるようです・・・。


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