ガイドブックには載っていない、ベトナムの素顔。

ベトナム庶民の実生活

カンニング文化?

私の生業は、ベトナム人に日本語を教えること。子供から大人まで、様々な年代のベトナム人(およそ庶民層~上の下ぐらい)を見てきましたが、どうも「カンニング」に対する考え方が、日越で大きく異なっているようです・・・。


ベトナム人と占星術

2009年2月3日付け、トイチェー(若者)新聞の記事より。

中北部Ha Tinh省で、2月2日深夜、国道一号線の路上に、数百人もの南部へ帰るバス待ちの人が発生したたそうです(予約のない、ローカル長距離バスですね)。

Ha Tinh バスターミナル副所長のBùi Phan Lương氏によると、「テト(旧正月)の帰省ラッシュの頃には大幅にダイヤを増強して対応した」ので、そんな深夜までバス待ち、なんてことは起こらないハズだったのだそうですが・・・。

同記事によると、この深夜のバス待ちラッシュの原因は、「南部へ帰るのに(占星術で)いい日」のバスに乗るため(笑)

そう、ベトナム人は、かなりの割合で占星術大好き。占いの本は、本屋にも平積み山積みされています。

ベトナムは社会主義国。基本的に占いの類は、法律で(一応・・・)禁止されているはずなんだけど・・・。

が、 しかし!庶民はお上の言うことなど馬耳東風(?)。結婚、引越し、お店の新規開店・・・。ことの節目の日取りは、かなりの割合で占いにて決まります。

普通は結婚も占いでいい結果が出ないとできないし、結婚式の日取りはもちろん、時には何時に花嫁を迎えに行くかまで、占いで決めたりします。

知り合いの知り合い(笑)、規制する立場にあるはずの某人民委員会の人も、占いで引越しの日を決めたのを、僕は知っとります^^。

かように占星術がポピュラーなベトナム。鏡リュウジさんがベトナムに来たら、大人気になるかもしれませんね(笑)。

何かの節目には、占いの話をしてみる。ベトナム人と上手く付き合う秘訣、かもしれません(笑)

新聞の原文は以下ですので、ベトナム語を勉強している人は気合入れて読んでみてください。


ベトナムは貧乏?

ベトナムの一人当たりのGDPは、ジェトロの統計によると、828,8ドル(2007年)。要するにベトナム国民一人当たりの平均給与は70ドル程度で、世界でも最貧国の一つとなってしまいます。

が、しかし・・・。

ベトナムへ来たことがあるならわかると思いますが、とても月給70ドル平均の国とは思えない発展振り、豊かさです。それにベトナムの小金持ちは、平均的な日本よりはるかにお金を持っています(笑)。はっきり言って、日本人負けてます・・・。

ではなぜ、828,8ドル???

様々な理由があるはずですが、管理人が個人的に思う点は以下です。

1.地域差

バブルに沸いているハノイやホーチミンなどの都市部と、ほとんど自給自足に近い田舎を一緒くたに計算するから、やたらと低い数値になるのではと。昔メコンデルタを旅行したときですが、台所で叩いて来たゴキブリを、曲げた釘の先に引っ掛けただけの仕掛けで魚が釣れてしまいました・・・。もちろんそのお魚は、夕餉のおかず(笑)。一部の田舎は現金がなくてもほとんど困らない生活。数字上から見れば恐ろしく貧乏ですが、それにしては優雅に暮らしていました・・・。

2.越僑

またまたジェトロの統計によると、2008年通年の海外越僑からの送金額は、80億ドルにも達するそうです。この送金額はGDPの統計には換算されていないと思われます(たぶん・・・)。

3.個人所得税・・・

管理人はこれが大きいと思うのですが・・・。ベトナムでは所得税とは、高額所得者のみが払う税金です(2009年5月1日、貧乏人にも課税する^^新所得税法施行予定・・・)。しかもベトナム人なら、誤魔化す方法がいくらでもある・・・。こういう「帳簿に現れない金」がやたらと大きいのも、ベトナム経済の特徴ではと思います。

そういえば何年か年前の話ですが、所得税を払っているのは、全労働人口の数パーセントだったとか・・・。

まあ、管理人はベトナムに10年近く長居をしているだけで、経済の専門家でもベトナム評論家でもありません。よって詳しい理由はわかりませんが(爆)、実際に暮らしていて、ベトナムは決して貧乏ではないと感じています。



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