チョーライ病院入院記
チョーライ病院・退院
5月10日、火曜日。
入院してちょうど一週間。ようやっと退院しました。
この一週間の入院費総額が、約12,000,000ドン。保険には入っていないので、全額実費の金額です。日本円にして、7万円ぐらい。痛い出費でしたが、まあ仕方が無い。病気はしたくないですね。
でも、エアコン、トイレ、シャワー、テレビ、冷蔵庫付の個室に入院して一日一万なら、日本と比べればかなり安く済んだか・・・。
まだかすかに頭痛が残っていましたが、もう1~2日寝てれば治るだろうと、気楽に考え、帰りのタクシーに乗り込みました。
でも、下りのエレベーターが込んでいたので、9階の病錬から歩いて降りたら、翌日強烈な筋肉痛(笑)。やはりこの入院で、かなり体力が落ちていたようです。
ということで、チョーライ病院入院記を終わりにしたいと思います^^。
チョーライ病院・入院4~6日目
5月9日、土曜日。
熱は平熱まで下降。体の筋肉痛も完全に無くなり、元気元気^^。まだ頭痛が少し残っていて、時々かなり頭が痛みましたが、それ以外は問題なし。
この日は土曜日ということで、午後から子供らも来ました。久しぶりの家族団らん、という感じで楽しかったです。
5月10日、日曜日。
もう完全に元気ですわ(笑)。依然頭痛は残っているけど、それ以外は全く問題なし。前日まではお粥だったけど、昨日子供らがご飯食べてるのを見て、無性に普通のご飯が食いたくなったので、買って来てもらう。う~ん、うまい^^。
月曜日以来、メールのチェックをしていないから、どんなことになっているか非常に心配・・・。早く退院させてくれ。
ちなみに、日曜日は朝の医師の回診はなしでした(笑)。
5月11日、月曜日。
朝の回診時、「明日退院だね」とDr.Binhに言われる。頭痛はまだ少し残っていたけど、退院が遅れると嫌だから、それは言わないでおく(爆)。点滴の針も抜かれて、快適快適^^。
暇なので、一日読書。この2~3日で、文庫本3冊、ハードカバー1冊を読破^^。明日といわず、今すぐ帰してほしかったっす。
チョーライ病院・入院3日目
5月8日。この日は、熱も37度台前半まで下がり、かなり回復してきました。
チョーライ病院での入院患者の一日ですが、まず朝5時半ごろ(早い・・・)に、入院服・シーツ&枕カバーの交換があります。僕のところへは、毎朝話し好きなおばちゃんがやってきて、シーツをかえてくれました。まだ熱があってうなっているときも、やたら明るく「ハイハイ、シーツの交換よ。立って立って!ハイ、トイレに行ってこれに着替えてらっしゃい!脱いだ服は廊下のカゴに入れて頂戴ね。」とベッドから追い出されます(笑)。
で、6時ごろ看護婦さんが来て、薬を飲まされ(ついでに昼の薬もこのとき渡される)、点滴の開始。僕のノルマ(?)は一日3本のようで、机の上にその日の割り当て点滴パックを残して去っていく看護婦さん。ちなみに点滴が切れると、内線611番に電話して(笑)、新しいのと変えてもらいます。3本終わるのは午後も遅くなってから。夜は点滴なしです。
朝6時半ごろにには掃除のおばちゃんがやってきて、部屋の掃除。
医師の回診があるのは9時ごろ。初日のジェントルマンなDr.Thuにかわって、2日目からはDr.Binh(ビン)という、オヤジギャグが得意な(?)、おもしろいドクターが担当でした。
あとは夜7時ごろの投薬の時間まで、基本放置です(爆)。
ちなみにベトナムでは大家族制度が色濃く残っているので、家族が面会・看病に来ないなど、考えられないことのようです。うちは核家族なので、午前中に家内が一日分の食事を持ってきて、あとはずっと一人。看護婦さんや掃除のおばちゃんに、いたく同情されました・・・。
いや、大学に入ってから10年以上一人暮らしをしていたので、本人は別になんとも思っていないのですが・・・。ベトナム人には、理解不能のようです。
そういえば、うちの息子が入院したときも、家内か僕しか面会・看病に来ないので、同室の親御さんたちに「どうして?、どうして?」と言われてました(笑)。
チョーライ病院・入院2日目
5月7日。体調はかなり回復。朝の検温時の体温は、37度台後半。頭痛も、一時ほどの猛烈な痛みはない。ちょっと、一安心です^^。
で、この日は朝から検査でした。朝4時半に(笑)看護婦さんが来て、採血。8時からお腹の超音波検査と、頭のレントゲン撮影。まだ頭が痛くてめまいがするのに、散々立たされ歩かされしました(爆)。
検査が全て終わったのが、11時近く。ふらふらしながら歩いて病室に戻ると、教え子たちが見舞いに来てくれていました。うちで日本語教育を請け負っている、とある日系企業さんの社員たち。社長に許可をもらって、早めの昼休みをもらい来てくれたとのこと。やはり嬉しいですね^^。午後にも2人、同社の人たちが来てくれました。
さて、検査で歩かされる途中で、一般病錬も見ましたが、やはり野戦病院ばりのすごい様子。自分がいるVIP病錬とは雲泥の差。外国人待遇なのが後ろめたいような、でもVIPでよかった・・・という安心感も入り混じり、複雑な心境になりました・・・。
チョーライ病院・VIP病錬に入院
5月6日の朝は、救急外来の特別処置室で迎えました。
午前8時半に、家内が病院に到着。検査の結果は、「食中毒らしい」。でも、下痢してないし、お腹も痛くないし、家族全員同じもの食べていて、自分だけ当たるというのもわからないし・・・。
まあとにかく、入院することになってしまったのですが、外国人ということで、有無を言わさずVIP病錬への入院となってしまいました。もっと安い部屋がいいのにorz。
チョーライ病院9階のVIP病室は、エアコン・トイレ・シャワー・テレビ・冷蔵庫付の個室。部屋代は保険なしの全額負担で、一日40万ドン(2000円ちょい)。日本人感覚で見れば、かなり安いです。
で、入院手続きを終えて病室に収まると、仕事のある家内はお粥を置いて帰宅。しばらくすると、Dr.Thu(トゥー)という、温和な紳士然としたお医者さんが現れました。流暢な英語で話しかけてきたので、あわせてこちらも英語で応答。最初は英語で話していたのですが、話題がアレルギーとかの話になると、英語が出てこない・・・。
「子供のころはサバでじんましんがでたりしましたが、今は大丈夫です。今はエビとカニにアレルギーがあります」って言おうとしたんですが、こういう食い物の話題は英語圏で暮らしたことがないので、英語が出てこない(笑)。こういう日常生活的な話題ならベトナム語のほうが得意なので(爆)、途中からベトナム語での会話になりました。
ちなみに、Dr.Thuが現れたのは、この日が最初で最後。他のドクターや看護婦は、全てベトナム語しか話しませんでした・・・。
で、あとは安静に、ということで。が、チョーライ病院では、朝と晩に看護婦さんの巡回がありますが、他の時間に来ることはありません。点滴が切れたときは、看護婦詰め所に電話して来てもらう(ナースコールなんて気の利いたものはない)。だからおちおち、寝てられませんでした(笑)。
まあそんなこんなで、入院一日目は過ぎていきました。
チョーライ病院・救急処置室に入院
さてさて。夜半にベトナムローカルでは最大規模の病院、チョーライ病院の救急外来に到着しました。
処置室前のベットに寝かされ、放置されること30分あまり^^。あんまりにも相手にされないので、付き添いで来てくれていたうちの学校スタッフT君が、「あの、外国人なんすけど、早く処置してやってもらえないですか。」と、病院スタッフに直訴。
いや、ベトナムで「外国人」という言葉は、霊験あらたかです(笑)。すぐに処置室わきの、エアコン付の特別個室(?)をあてがわれました。ドアの向こうの、修羅場と化している、数十人収容の大処置室とは天国と地獄の差。トイレに行くときは、どうしてもこの大処置室を横切らねばならないので、修羅場ぶりがよく観察できました。
が・・・。
特別室は冷房が効きすぎ(設定温度23度)、メチャクチャ寒い。おまけに、天井にはファンまで回っている。さらに看護婦さんに、「熱があるときは布団をかぶっちゃ駄目なのよ!」と、毛布を剥ぎ取られ?!
ベトナムでは、熱があるときは、体の熱を放出するために薄着で寝なければならないらしい。そんなバカな・・・。あまりの寒さに耐えかねて、看護婦さんの言葉は無視して、再び毛布に包まりのたうち回ること、さらに30分。やっと神々しいオーラをまとって、医者が登場。
39度ちょっと熱があったので、まず最初に聞かれたのは、「最近メキシコに行ったか」^^。
「いや、行ってません。全然。ここ3年半、ベトナムから一歩も出てません」
と答え、諸々の症状を説明したら、医者は去っていきました。で、入れ代わりで看護婦さんが現れ、点滴と注射、それに血液検査のやり直し。「結果は朝にわかるから、それまで寝ててね」と言われ、結局そのまま朝まで放置されました(爆)。
その間点滴が切れたのですが、だれも来ないから自分でローラークレンメ(って言うんですか?)を回して点滴を止め、少しだけ落ち着いてきたので、あとは朝までうつらうつらとしていました。
(ちなみに付き添いのT君は、夜半に帰りました)
チョーライ病院入院まで
5月5日、朝。とうとう耐え切れなくなり、病院へ行くことに。
最初にいった病院は、ローカルでは中規模の、H病院。ここの救急外来で、血液検査、超音波検査、頭部のレントゲン検査を受け、夕方に結果が出るまで点滴を打たれ寝ていました。注射を打たれたり、薬を飲まされたりしましたけど、症状は一向に改善せず。結局なにかの伝染病かもしれない、とのことで、ホーチミン市熱帯病院への転院手続きが取られました。まあ、転院といっても、紹介状を持って自分で行くだけですが・・・。料金は、点滴2本・注射2本、その他各種検査で700,000ドンちょっと(4千円弱)でした。
ちなみにこのホーチミン市熱帯病院というのは、ハノイの同病院とともに、各種伝染病に対応している国立病院です。日本で言えば、国立感染症研究所に近い機能をもつ施設。以前のSARSや昨今の鳥インフルエンザなどで、よくその名がメディアに登場していたので、私も名前だけは知っていました。
で、晩にこの熱帯病院へH病院の紹介状を持って行くと、「ここは外国人の受け入れはできない」とすげなく追い返されることに(笑)。「そんな殺生な。どないしたらいいんですか。」と聞いたところ、Benh Vien Cho Ray (チョーライ病院)へ行け、とのこと。チョーライ病院は、ベトナムローカルとしては最大最高の病院です。
で、息も絶え絶えにタクシーでここへ移動(本当に伝染病だったら、どうするんだろ・・・)。救急外来にたどり着いたのは、午後9時過ぎでした。
チョーライ病院入院・前兆
2009年5月1日、金曜日。この日はベトナムでも祝日で仕事が休みだったので、うちでゆっくりと過ごしていました。
が、午後からなにやら寒気を感じるようになり、熱を測ってみたところ・・・。特に異常はなし。でも、悪寒が止まらないので、夕方過ぎからは布団で寝て過ごしました。
明けて5月2日。この日は朝から調子悪し。娘の日本人補習校は休みではなかったので、朝と昼に送り迎えをしましたが、かなりきつかったです。午後からは37度後半ぐらいの熱も出始め、頭痛がするようになりました。熱は大してないのですが、とにかく寒気がして仕方がない。子供らがシャツ一枚で昼寝をする横で、毛布に包まり震えていました。
5月3日。この日から本格的に体調が悪化。熱は38度台。悪寒ひどし。特にひどかったのが頭痛と背中の筋肉痛で、心臓が脈打つたびに、ズキンズキンと猛烈に痛みました。熱帯夜なのに毛布に包まり、布団の上をのた打ち回り・・・。あまりの頭痛で夜も熟睡できず、しばらくうつらうつらしては頭の痛みで目が覚める、の繰り返し。いや、きつかったです^^。
5月5日。前日の夜には、トイレまで這って行くのがやっとの状態まで悪化。根っからの体育会系である僕は、「病気など寝てれば治る!」がポリシーでしたが、とうとうあきらめて、病院へ行くことにしましたorz。自分では症状から、デング熱かマラリアか、と思っていました。