ガイドブックには載っていない、ベトナムの素顔。

ベトナム・ASEANサッカー王者に

ロスタイム残り30秒――タイゴール前で得たフリーキック。ミン・フオンの蹴ったボールはなめらかな軌跡を描いて飛び、そこにコン・ヴィンが頭であわせ、ボールがネットを揺らす――その瞬間、ハノイのミーディンスタジアムは「爆発」した。

(労働新聞より)

ベトナムで圧倒的に人気ナンバー1のスポーツは、サッカー。

東南アジアでは結構強く、これまで何度も地域内の大会で優勝争いを繰り広げてきました。

が、しかし。いつも決勝、準決勝あたりで宿敵、タイに敗れ去り、2位、3位に甘んじてきたという歴史があります。

そして2008年12月28日、東南アジアのサッカーチャンピオンを決める「AFFスズキカップ」の決勝戦。ついにベトナムが宿敵・怨敵タイを、エースストライカー、コン・ビン選手のロスタイムゴールで沈め(ホーム&アウェー方式。アウェーで勝利しているので、ホームの引き分けで優勝)、劇的な初優勝を飾りました。


(ゴールを決めた選手が、エースストライカーのレ・コン・ヴィン。パスを上げた12番の選手は、不動のキャプテンを務めるグエン・ミン・フオン。歓喜のあまり泣き崩れている選手は、右MFのレ・タン・タイ。)


ベトナムが東南アジアチャンピオンの座につくのは、1959年の東南アジア大会以来、実に半世紀振りの快挙。南北分断のベトナム戦争時代を経て、1991年に生まれたばかりのベトナム・ナショナルチーム。

悲願の優勝を遂げ、2008年暮れのベトナムは、市民の大パレードで沸きに沸きました。


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