ガイドブックには載っていない、ベトナムの素顔。

ランプを持って、学校へ

クアンガイ省ハ・ソン山地にあるSon Thuy中学校には、245人の児童生徒が在学しているが、そのうち約半数の子どもたちは、学校まで4~10キロの道のりを歩いて通学している。

この中学校では、学校の近くの民家に下宿できた児童は、わずか12人。残りの100人以上の6年生から9年生の生徒たちは、森を歩いて学校に通ってくる。毎日学校の帰りには、トーチ形のランプを使わなければならない。

ranpu.jpg
(学校からの帰り道は7キロ以上。暗くなった森の中の道を、多くの生徒たちはトーチ形のランプを使って通り抜ける。)

グエン・フー・マイ校長は、「学校は貧しい家庭の子供たちを補助しており、毎月教師たちは、生徒が帰り道に使うランプ用の石油を買うお金を出し合っています。雨季になる道は泥だらけになり、(上着を買うお金がないので)薄着で登校し、生徒たちはいつも泥だらけになります。学校ではさらに、有志の教員たちが、貧しい家庭の子供たちが温かい服を買えるように、お金を積み立てる運動もしています。」と語った。
2月1日付 若者新聞(Bao Tuoi Tre)より

★ ★ ★

ベトナムは、小学校5年、中学校4年、高校3年の5・4・3年制なので、「6年生から9年生の生徒たち」といえば、小学校を卒業した後の中学生ということになります。

記事には書いてありませんが、小学校は山の中の村にあるのだと思います。

日本でも離島などでは高校がなかったりしますが、ベトナムは中学は義務教育ではないので、 そういう感じですね。

ハノイやホーチミン市等の大都市は、経済成長も大きく、不景気にあえぐ日本よりずっと活気がありますが、地方都市に行けば、まだまだ二宮金次郎のような話は、いくらでも転がっています。

これもまた、ベトナムの姿の一部、ということですね。


TOPPAGE  TOP 
RSS2.0