ガイドブックには載っていない、ベトナムの素顔。

兄弟で・・・「腎臓売ります」


3月15日、ハノイ市チャンフンダオ通りの108病院敷地内で、「腎臓売ります」という大量のビラがまかれた。そのA4サイズのビラには、連絡先の電話番号が印刷されている。

本誌記者が調べたところによると、この人物はビンズオン省タンハー県タイン・トゥイ村在住のT.V.Tさん(20歳)。Tさんによると、両親が多額の負債を抱え債権者に追い込みをかけられているため、Tさんと17歳の弟は「両親を助けるため」にハノイ市へ上京。自らの腎臓を売る方法を探すべく、市内の病院を巡った。しかし病院側はTさん兄弟の腎臓売買を禁じたため、ビラをまき腎臓を買いたい人を探すことにした。

Tさんによると、昨日3~4人から腎臓を買いたいという問い合わせがあったそうだが、料金や手続きの面でまだ同意に至っていないという。

(3月16日付 青年新聞Bao Thanh Nien)

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なんだか・・・胸が痛くなるニュースです。親の借金を肩代わりするために、子供が自分の腎臓を売る・・・。

部外者の私には何も言う資格はありませんが、少なくとも、自分の意思でそうしている、と思いたいですね。でないと、救いが何もない。まあ、このニュース自体、まるで救いはないんですが・・・。

もし自分が返済しきれない負債を抱えて、そのために子供たちが自分の腎臓を売ると言ったら・・・やっぱりどんなに辛い目に自分が遭おうと、「すまん、頼む」とは言えませんよね。

もし娘・息子が病気で腎臓を必要としているなら、自分のを1つと言わず2つだってあげてもいい。そう思います。でもその逆は・・・きっとこのTさん兄弟の両親も、そうだと思うんですけど。

赤の他人の勝手な言い分ですが、このTさん兄弟の腎臓を買おう、という人が現れないことを祈りたいです。


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