ガイドブックには載っていないベトナム

勝てば決勝トーナメント進出がほぼ決まるこの試合、ベトナムはマレーシアを素晴らしい試合の末３－１で降した。

ベトナムは前半12分にタイン・ビンのゴールで先制。マレーシアも同24分に相手ディフェンダーのホアン・クアンのオウンゴールで1点を返し同点としたが、25分にティエン・タインが、そして前半ロスタイムにはチョン・ホアンがダメ押しのゴールを決め、マレーシアを突き放した。

12月7日付　若者新聞（Bao Tuoi Tre）

前半12分、ゴールを決めた18番タイン・ビン


前半23分、値千金の13番ティエン・タインのゴール


前半ロスタイム、勝利を決定付けた8番チョン・ホアンのゴール




オウンゴールを献上したしまったが、３－１の勝利に大きく貢献した22番ホアン・クアン


2009年12月7日付若者新聞（Bao Tuoi Tre）より

★　★　★

SEAゲーム・・・日本ではまったく取り上げられないので、知ってるあなたはかなりの東南アジア・フリークですね（笑）。

South East Asia の頭文字をとって、SEA GAME、東南アジア競技大会。2年に一度、アセアン各国で持ち回り開催され（今年はラオスが初開催）、今回は11カ国が参加しています。

このシーゲーム、現地ではオリンピックより盛り上がります。というのも、東南アジアの国々では、夏のオリンピックに出場できるほど優秀なスポーツ選手が少ないし、冬季五輪に至っては、スキーやスケートなどの競技そのものが国内で行われていません。よって、自国選手が華々しく活躍するこの大会が、注目を集めるわけです。

また、日本では日ごろ目にしない競技もいろいろあります。シラット、ペタンク、セパタクロー、フィンスイミング・・・機会があれば紹介しますね。

で、本題のサッカーですが（笑）。

東南アジアサッカーの雄、タイ。ベトナムはこの宿敵・怨敵・天敵のタイに、いつも決勝か準決勝あたりで破れ、苦杯を舐めています。去年のAFFスズキカップで優勝し、初の東南アジアチャンピオンに輝いたベトナム。未だSEA GAMEでの優勝はなく、「今年こそは！」の意気に燃えています。

予選リーグのタイ戦を１－１で引き分けたベトナム。東ティモールを４－０、互角の実力・マレーシアを３－１で沈め、残るは格下カンボジアとの試合を残すのみ。ベトナムの決勝トーナメント進出が事実上決まったわけで、庶民もこの状態でした（笑）。

今後の予定は、11日にカンボジア戦、14日に準決勝、そしてこれに勝てば、17日が決勝戦になります。

さてさてベトナム、今大会はどこまでやってくれるでしょうか。

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